ローリング・ストーン誌読者選考「偉大なカバー曲ベストテン」

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ローリング・ストーン誌のサイトで、

http://www.rollingstone.com/music

読者選考「偉大なカバー曲ベストテン」
Rolling Stone Readers Pick the Top 10 Greatest Cover Songsという特集をやっていますね。
ベスト3がみんな大好きなカバーなので、嬉しくなってしまいました。
(4位のウィズ・ア・リトル・ヘルプも、若い頃に何度も映画「ウッドストック」で見て、ビデオも買った思い出のヴァージョン)

みなそれぞれに有名な曲、有名なヴァージョンではあるけれど、
もし聞いたことのない方がいらっしゃるなら、この3曲はぜひとも聞いてほしいです。
もしかしたら、みなさんの人生に新たなスパイスを与えてくれるかもしれません。

1. Jimi Hendrix ジミ・ヘンドリックス「All Along The Watchtower」見張り塔からずっと
2. Johnny Cash ジョニー・キャッシュ「Hurt」ハート
3. Jeff Buckley ジェフ・バックリー「Hallelujah」(ブロークン)ハレルヤ
4. Joe Cocker ジョー・コッカー「With A Little Help From My Friends」
5. Nirvana ニルヴァーナ「The Man Who Sold The World」
6. The Beatles ビートルズ「Twist and Shout」ツイスト・アンド・シャウト
7. The White Stripes 「Jolene」ジョリーン
8. Nirvana ニルヴァーナ「Where Did You Sleep Last Night」
9. Guns N’ Roses ガンズ・アンド・ローゼズ「Knockin’ On Heaven’s Door」天国の扉
10. Muse ミューズ「Feeling Good」

 

 

3 Jeff Buckley ジェフ・バックリー「Hallelujah」(ブロークン)ハレルヤ

レナード・コーエン作のこの名曲も、そしてジェフ・バックリーのこのヴァージョンも、
年々評価が高まっているように思います。
僕はこのヴァージョンが、なぜこれほど感動的なのか、
このヴァージョンを聞くと、無性に涙がこぼれてくるその理由をうまく言葉にすることができません。

ティム・バックリージェフ・バックリー親子ともどもの悲劇的な夭逝のストーリーが涙を流させるのではありません。

確かに今になって聞くと、彼が彼自身に歌っているレクイエムのようにも聞こえるのですけれど、
そういう少し後ろ向きのセンチメンタリズムではなく、
「その時間に確かに生きて歌っていたのだ」というリアリティを彼のバージョンは感じさせます。

僕が特に好きなのは、

「And remember when I moved in you
The holy dove was moving too
And every breath we drew was Hallelujah」

という部分と

「Well maybe there’s a God above
But all I’ve ever learned from love
Was how to shoot somebody who’d OUT DREW YA
And it’s not a cry that you hear at night
It’s not somebody who’s seen in the light
It’s a cold and it’s a broken Hallelujah」

との対比です。

 

 

And remember when I moved in you
The holy dove was moving too
「僕が君の中で動いた時、聖なる鳩も動いていたことを思い出して」
というのは、
セックス(愛に満ちた)の行為そのものを歌っていて、
「その時のふたりの吐息すべてが確かに神の祝福だった」と続きます。

そしてその愛の行為の美しさを打ち砕くかのように、
「確かに神は天上にいるんだろうけど、
僕が”愛(アガペー)”から学んだことは、
君が誰かに銃で撃たれる前にそいつを撃つということ
君が夜に聞くのは泣き声ではない
神の光を見た者の歓びの声でもない
それは冷たく、それは壊れた神の祝福」と締めくくります。

この愛の行為と攻撃性とのあいだの揺らぎが、
オリジナルのレーナード・コーエン(僕はもちろん作者のレーナード・コーエンも大リスペクトしています)の
50歳を過ぎてからリリースしたヴァージョンより
当時のジェフ・バックリーの若さに、より似つかわしいと思うのです。

そして彼の声は時を超えて、今リビアで起こっている「壊れたハレルヤ」を僕らに問いかけます。

Jeff Buckley-Hallelujah

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工藤ゴウ(KUDO GO)宮崎県西都市、西南戦争で西郷隆盛が泊まった旅籠屋跡の古い日本家屋で生まれ、以降延岡育ち。 上京後、現在は東京と宮崎市に拠点。 音楽データサービス、WEBデザイン等デジタルコンテンツ制作の仕事を、かれこれ20年以上続けています。

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