ゲイリー・ムーアが亡くなった。
ゲイリー・ムーアの、同じフレーズを高速で繰り返すラン奏法は昔よく真似した。
ゲイリー・ムーアがギターの師匠だったよっていうギタリストは、
日本全国に山のようにいるはずだ。
速弾きだけじゃなく、音の表情のつけかたも、ピッキングの正確さも粒立ちも、
美しいビブラートもチョーキングも
すべてがお師匠さんだったよなあ。
日本じゃゲイリー・ムーアは、シン・リジィや
ハードロック時代の頃のファンのほうが圧倒的に多いだろうが、
僕はブルースをやってるゲイリー・ムーアが好きだった。
特にマイナーブルース。
演歌っていう人達もいたけれど、僕は演歌も大好きなのです。
ゲイリーはマシンガンのように速いだけじゃなく、
ギターを歌わせるとか泣かせるということにメチャ優れたギタリストだった。
アルバート・キングがブッカー・T&ザ・MG’sをバックを付けた頃にやっていたようなモダンなマイナー・ブルースは、
その頃ほとんど継承者がいなくて、そのサウンドが好きだった僕は、
大ヒット・ブルースアルバム「スティル・ガット・ザ・ブルース」をゲイリーが出した時に、
「これだよ。これ。」って毎日聞いていたっけ。
90年代前半、その「スティル・ガット・ザ・ブルース」に入っている
「オール・ユア・ラヴ」をよく箱バンで演奏していた。
オーティス・ラッシュOtis Rush58年リリースの
12小節マイナー・ブルースの名曲で(ギターソロの時にはメジャーキーに転調するパートもあって
ギタリストには1曲で2粒ぶん美味しい-ゲイリーバージョンはずっとマイナーキー)
オリジナルバージョンでは、アフロ・キューバンのリズムで演奏される。
その後、ブルース・ブレイカーズのヴァージョンで世界的に有名になり、
エリック・クラプトン、バディガイ、スティーヴィー・レイヴォーン、メルビンテイラー、
エアロスミス、ロバート・クレイなどがカバーしたが、
僕はやっぱりゲイリー・ムーアのヴァージョンが大好きで、真似してギャンギャン弾きまくってやってたっけなあ。
R.I.P.
Gary Moore – All Your Love


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