このニュースを聞いて真っ先に思い出したのは、清志郎の喉頭がんのことだった。
清志郎はあの声を失うかもしれないということで、手術をしなかった。
がんが思いのほか進行していて、ギリギリの判断だったんだろう。
声を失うことは命を失うことと同じという決断を思うと、今も胸がせつなくなる。
がんのほとんどは、体質遺伝から来るというが、
喉頭がんや食道がんなどは、のどを酷使するロックシンガーにとっては、職業病なんじゃないのかなあ。
ロッド・スチュアートも喉のがんを手術で撤去してから復活したので、
桑田さんの場合は、早期がんだからたぶん大丈夫だとは思う。
サザン・オールスターズはデビュー曲「勝手にシンドバッド」がヒットして間もない頃、
山口大学の大学祭に来た。
場所は、山口市民会館の大ホール。たしか11月だったと思う。
「新曲です。」と、名曲「いとしのエリー」も演った。
あの時、僕らのバンドがサザンの前座をやった。
うちあげは湯田温泉のお店だった。
酒席だったので断片的にしか覚えてないのだが、
桑田さんは、うちあげの席でも当時のアミューズの社長と、
ジャスラックへの登録についての話を真剣にしていたような記憶がある。
当日、サザン・ライブの最中に、山大の学生がひとり、一升瓶を片手に持ってステージに上がってきて騒ぎ、
「あれにはびびったよね」っていう話で盛り上がった。
後日桑田さんとゆうこさんは、ラジオでもその話を語ってたことがあるので、印象深かったのだろう。
(「その騒いだんは、俺のバスケット部の先輩じゃ。悪かったねえ。」って同じ研究室のヤツに聞いたっけなあ。)
サザンはそのあと、徳山大学大学祭の野外ステージでもライブをやって、
曲目は山大の時とほとんど同じだった。
そういえば、バドカンバージョンの「Young Blood」をやってたっけなあ。
あんまり語らないようだけど、桑田さんはポール・ロジャースのファンだったんじゃないだろうか。
ビートルズバージョンもカバーです。オリジナルはThe Coasters