日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100(1960-1989)
私のベスト10
があまりにもオッサン臭いというので、話題になってる。
・INU/メシ喰うな!
・遠藤賢司/満足できるかな
・加川良/教訓
・ザ・スターリン/虫
・友川かずき/肉声
・西岡恭蔵/ディランにて
・はっぴえんど/風街ろまん
・THE BLUE HEARTS/THE BLUE HEARTS
・村八分/ライブ
・ルースターズ/ルースターズ
1960-1989と区切ってはいるから、当然新しいバンドなどは無いのだけれど、
これは確かに面白い趣味だ。
「ザ・スターリン」「ルースターズ」「村八分」は僕も選ぶだろうなあ。
これ見て思い出したんだが、
成海璃子が一位に選んでる「INU/メシ喰うな!」というのは、
作家になってから芥川賞やら野間文芸賞やら谷崎潤一郎賞やらいろいろ文学賞を取った
町田康(昔は町田町蔵という名前だった)のアルバムだ。
「メシ喰うな!」というフレーズは、当時サブカルチャーのいろんな媒体から大絶賛された。
この町田町蔵が、昔々僕が当時やっていた「THE LIES」というバンドの
新宿ロフトでやったライブを見に来たことがあってね。
「こんなバンド、電気のムダ使いだ。」って言ったのよ。
(でもそのわりには最後まで見てくれて、紹介されてちょっと話したんだけど、
話した内容はさっぱり覚えていない。)
僕は町田町蔵がINUでやってることと、自分らがやってる音楽性があまりにも違うので、
あんまり気にならなかったんだけど、
うちのバンドのギタリストだった内藤幸也は怒ったね。
(内藤幸也は、その後「ミュートビート」や「ARB」のメンバーになり、今は「元サンハウス」の菊とか 「元アナーキー」の仲野茂らといっしょにバンドをやっている。)
「あいつは偽物だよ。PILのモノマネじゃん。イキがってカッコつけてふかしてるだけだよ。」
って憤懣やる方ないって感じだった。
当時幸也にすごくカワイイ彼女がいて、町田町蔵がコナかけたという話も聞いた。
しかし、その後ずっと経って2003年になって、
幸也は町田とパーマネントバンドやってるんだよなあ。
あれが縁だったんだろうか。
人生って何にも無いより、後からこうやって思い出すことができる、
風が騒ぐような出来事があったほうが、ずっと楽しいね。
その時のライブの写真
左で歌っているのが僕で、右で黒いレスポールを弾いているのが内藤幸也