もう亡くなってしまった人が2人いる。
オフラ・ハザとローラ・ブラニガンLaura Braniganだ。
2人とも東京音楽祭でグランプリを獲得してるんだよね。
今日はローラ・ブラニガンLaura Braniganのご紹介。
2004年の夏に亡くなってしまったが、
Youtubeのコメント欄には今も世界中から、R.I.P.の言葉が並ぶ。
彼女には、80年代に「グロリア」「ソリテア」「セルフ・コントロール」「Power of Love」
などのヒット曲があった。
なかでも「セルフ・コントロール」の世界的ヒットは、印象深かった。
ローラ・ブラニガンの「Self Control セルフ・コントロール」1984年は、ビルボードでこそ4位だったが、
ユーロチャート他のヨーロッパ諸国で1位、南アフリカ1位などのアフリカや南米でも大ヒットして、
80年代の世界中のディスコでかかりまくり、演奏されまくった曲だ。
僕は、ディスコのハコバンドの仕事をしている時、
いろんな国の人たちがこの曲が大好きで、楽しそうに踊っていたのを思い出す。
この曲をレパートリーにしている、そういうハコバンの女性シンガー達も(韓国歌手やフィリピン歌手など)
たくさんいた。
PVが名作で、1984年日本にMTVが上陸した頃の、ナンバーワンセクシー系PVではなかろうか。
あまりにもセクシーすぎるという理由で、アメリカで一時期放送禁止扱いになったが、
放送禁止解除後1985年のアメリカンミュージックアワードでは、
フェイバリット・ポップ/ロック女性ビデオに選ばれた。
MTVが世界中にすごい勢いで浸透していった頃で、そういう時代背景も、
このバージョンが世界中でヒットした大きな要因なのだろう。
ローラ・ブラニガンは、歌手にならなければ、
オリンピックの水泳選手になっていたというスポーツウーマンだった。
日本人好みの可愛らしいという感じではなかったが、鍛え上げられたボディーがとてもセクシーだったなあ。
Self Control – Laura Branigan (HQ Audio)
セルフ・コントロールは、ダンスナンバーとして、本当によくできている曲で、今聞いても感心する。
80年代前半に一世を風靡した、エレクトロニック・ダンスミュージックなのだが、
(元々はユーロビート・イタロディスコでオリジナルはイタリアのRAFというアーティスト。
カバーバージョンも数十ある。)
シンセやシーケンスフレーズに彩られた音の中で、
ギターがいわゆる人間的なノリを演出する。
派手なギターソロなんてまったく無いのだけれど、演奏するのが楽しかった。
最初とラストのディストーションリフ、途中のクリーンな音でのカッティング、
Wo Wo Wohと男声コーラスを入れて、その後のディストーションパワーコード一発。
気持よかったなあ。
さてもう一曲。
後に94年になってセリーヌ・ディオンが歌って、
ビルボード1位の大ヒットとなった「Power of Love」(オリジナルはJennifer Rush84年)。
ローラ・ブラニガンのバージョン(87年)が、いちばん好きだという人もいらっしゃることでしょう。