8月6日付全米アルバムチャートは、アデル返り咲き。エイミー・ワインハウス追悼。

2011年8月6日付全米アルバムチャートは、
ADELE「21」が1位(断続的に11週目)に返り咲き。
23日に亡くなってしまったエイミー・ワインハウス
代表的(と言ってもオリジナルアルバムは2枚しかないわけですが)アルバム「BACK TO BLACK」が9位に再浮上。

1位アデルAdele「21」77,000枚
2位キッズ・バップ・キッズKidz Bop Kidz「Kidz Bop 20」69,000枚 new
3位3ドアーズ・ダウン3 Doors Down「Time Of My Life」60,000枚 new
4位ビヨンセBeyonce「4」53,000枚
5位DJカリッドDJ Khaled「We The Best Forever」53,000枚 new
6位ブレイク・シェルトンBlake Shelton「Red River Blue」47,000枚 7位311「Universal Pulse」46,000枚 new
8位ジェイソン・アルディーンJason Aldean「My Kinda Party」43,000枚
9位エイミー・ワインハウスAmy Winehouse「Back To Black」37,000枚 re-entry
10位セレーナ・ゴメス&ザ・シーン Selena Gomez&the Scene「When the Sun Goes Down」28,000枚
Adele 21

2011年の横綱アデルADELE「21」が1位。まことにドスコイ(また間違えた。-ド凄い)アルバムですよねえ。
最近当ウェブログでは、豊満なアデルを茶化してるんじゃないか?と思われる方もいるかもしれませんが、
僕このアルバム、リスペクトしまくりです。

このアルバムに満ち溢れている土臭さや生命感が、2011年の大衆音楽のキーワードであり、
今年は「加工されていないナマの音楽への回帰(その代表がアデル)」というマイルストーンの年だよ、ということを僕は何回も書いてきています。
当代のベストを争うセレブであるレディー・ガガビヨンセブリトニーの追撃も、
スイスイ土俵際でうっちゃってのナンバーワン返り咲きということで、明らかに「時代の変わり目」を象徴するアルバムとなっていますね。

そしてUK発60年代テイストR&Bでアデルの先駆者となったのが
逝去してしまったエイミー・ワインハウスです。
正直、この数年はいつこのような亡くなりかたをしても不思議じゃないほど、
重度のジャンキーになっていたのですが、
彼女が2000年代の音楽シーンに与えた影響と足跡は実に大きいものでした。

アデルの成功は、エイミーが敷いたブリティシュ女性R&Bシンガーの米での成功のレールがあったからこそ
成し遂げられたものであり、ビヨンセの旦那ジェイ・Zは去年、
「今ロンドンから大きな波が来ている。グレイトだ。この人気の復活はエイミーがきっかけとなったんだと思う。」
と60年代ポップスやR&Bのルネサンスのことを話しています。
アデル自身も「私たちは彼女の書いた一語一句を信じたし、それを彼女が歌うと、
それらが心の奥まで染み込んでいくようだった。エイミーは、私のようなアーティストにも道を切り開い
てくれたわ。そしてイギリスの音楽をエキサイティングなものにしてくれたのよ。
そんなことすら彼女は何でも無いかのように笑い飛ばし続けたけれど…。きっと自分がどれほど才能溢れる
素敵な人で、どれだけ大事な存在だったか気づいてなかったのね。でもそれすらも彼女の魅力だったわ」とエイミーの逝去について語りました。

(MTV記事)アデル、エイミー・ワインハウスに感謝

アデルだけじゃなく、レディー・ガガリアーナニッキー・ミナージュケイティ・ペリーリッキー・マーティンケリー・クラークソンM.I.A.も・・・
当代一流のさまざまなアーティスト達がエイミーのことを愛と敬意あふれる言葉で追悼しています。

僕もエイミー「Rehab」がチョー大好きでした。
タラレバになってしまいますが、エイミーが重度ジャンキーになっていなければ、
60年代R&Bルネサンスの産み出す大きな波はもっと大きな力となって世界中の人々の心を震わせたことでしょう。

Amy Winehouse – Rehab

夫であったブレイク・フィールダー・シビル、
カスみたいなヒモのジャンキー男。この男と出会わなければ。27clubの一員となることも無かったのではないか・・・
男の中には、どうしようもなくろくでもないヤツがいるんですよね。
僕はそういうカス男を、昔歌舞伎町でたくさん見てきました。

そういえばホイットニー・ヒューストンは結婚するまで、実に真面目な人生を送っていて、
ボビー・ブラウンと結婚してから、ヤク中になってしまいました。残念なことに、ボビーもカス男だったんですね。
もちろんエイミーは、ビリー・ホリデイに自分の姿を重ねていたような部分があるから、
破滅型の人生に憧れていたようなところもあるのかもしれないです。
でも、ダンナだったカス男の責任が半分以上はあるんじゃないでしょうか。

このウェブログでも事あるたびに書いていますが、
ドラッグはダメですよ。重度の中毒者になったら二度と元には戻れない。
エイミーのほとばしるほどの才能が、こんなに短期間で花を散らしてしまったことが残念でしかたがないです。

(Techinsight記事)エイミーを絶望の淵に追いやったのは元夫。最近別の女性と婚約し、赤ちゃんも誕生していた。

27club-27歳でこの世を去ったポップ音楽界のスターたち
(BuzzFeed記事)The 27 Club: 15 Other Musicians Who Died At Age 27

さて心配なのはアデルですが、酒は大好きだそうだ。身を持ち崩さないでほしいですね。
3年ほど前の(@niftyミュージック記事)19歳で全英No.1のアデル「アルコール依存は理解できる」

 

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