80年代ユーロ・ディスコの王様モダン・トーキング

80年代にアメリカ以外のアーティストの中で、
世界を最も踊らせたのはモダン・トーキングModern Talkingじゃなかろうか。
(ペットショップ・ボーイズとどっちだろう?)
モダン・トーキング
ぐらい、日本&アメリカと他の国とでの知名度が違うアーティストは珍しい。

ドイツ発のアーティストの中で、もっともアルバムが売れたアーティストであり、
ヨーロッパ、南米、中東(イランなど)、アジア(日本・中国以外)では、
いまだに大スターだ。

98年リリースのリミックス盤なのにYoutubeで1200万回以上再生されている「You’re My Heart, You’re My Soul」

デビュー曲「You’re My Heart, You’re My Soul」は、
実に35カ国のチャートでナンバーワンヒットとなり800万以上売れた。
そしてこの曲がその後のユーロ・ディスコの教科書となって、
ベースパターンやドラムパターンやシンセのシーケンスパターンやファルセット・コーラスなどなど、
アレンジがガンガン真似されて、その後山ほど量産された哀愁ユーロビートの元となったのだ。

そういう意味で、彼らはダンスミュージックのイノベイターなのだけれど、
ユーロビートというジャンルを、いわゆる「ロック魂」の対極にあるもの
としてとらえる日本のミュージシャンは多く、
そういうミュージシャンたちにとって、ユーロビートそのものが低評価な日本では、
これから先も再評価されることはないかもしれない。

Atlantis Is Calling (S.O.S. For Love)(1986)

しかしここ数年の、ワールドワイドな80年代シンセポップへの回帰を見ていると、
僕は個人的には、モダン・トーキング・サウンドみたいな分かりやすいダンスミュージックが
ヨーロッパあたりで見直されそうな気がしている。


日本の洋楽チャートは、時々イレギュラーなヒットはあるにせよ、

基本的にはアメリカビルボードチャートと連動してきたので、
こういうアメリカ・日本・英国以外のチャートを席捲した曲やアーティストは、
無視されがちだけど、
ヨーロッパ主導だったり、ラテン系諸国主導だったりするムーブメントが、
時々ワールドワイドで大きい波になることがあるんだよね。
「ユーロビート」は、間違いなくその大きな波だった。

Modern Talking – Brother Louie1998

80年代ユーロ・ディスコの王様モダン・トーキング” への3件のフィードバック

  1. 今から思うと、若い時代をディスコサウンドで良く聴いてましたリズム感がいいと身体から

  2. 高齢になって初めて、モダントーキングを知り、スッカリ虜になって毎日聴いています。

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